本日の患者様は50代の女性。
上顎、下顎共に無歯顎で総入れ歯を入れておられる方でした。
入れ歯がイヤということでインプラント相談に来られ、
「ものすごく怖がりなんで、麻酔をお願いします」とのことでした。
上下いっぺんにインプラント植立は無理なので、
1回目は上顎だけにしましょう、と提案させて頂きました。
事前の血液検査は特に問題はありませんでしたが、
CTを確認すると、上顎前歯部はかなり狭窄しておりました。
鼻腔底までは8mmくらいしかないのを確認、
両方の臼歯部(奥歯)においては、上顎洞底まで2mmくらいしかありませんでした。
AQBインプラントで設計しましたが、サイナスも必要です。
また、歯科では全身麻酔ではなく、静脈内鎮静麻酔になりますが、
患者様のご希望ですので、麻酔科医を手配致しました。
オペの当日は、オペの直前に右腕から血液を採取することからスタートです。
その血液を遠心分離器にかけてC.G.Fを作製。
麻酔科医による鎮静麻酔で、患者様が落ち着くのを待ち、
まず、前歯部4本からAQBインプラント1回法を植立。
続いて、右側部をサイナスしてC.G.Fを填入してから
すぐにAQBインプラントを3本植立。
一度、前歯部と右側部を縫合した後、左側部をサイナスしてC.G.Fを填入。
その部位にもAQBインプラントを3本埋入し、縫合しました。
一連の施術は最近のオペの中でも比較的大掛かりでしたが
何事もなくスムーズにいきました。
麻酔科医による鎮静麻酔の覚醒があり、患者様の意識がはっきりしたところで
オペ自体は無事に終了となりました。
今日の患者様は女性ですから、
仮歯のない状態は見た目の問題にもかかわる重要ポイント。
勿論、仮歯がなければ、食事も思うようにはいきません。
この日、当日に仮歯を作製し、setしてから帰宅して頂きました。
次回は下の8本を植立し、仮歯の制作とsetを予定しております。