今日の患者様は70代の男性で、上が総入れ歯の方です。
上の入れ歯が外れやすく「パカパカするので気持ち悪い」と来院されました。
「インプラントの埋入は最小限度にして、入れ歯が外れないようにして欲しい」
というのが、患者様の一番のご希望でした。
よほど気持ち悪かったのでしょうねぇ・・・。
まずは、血液検査をして頂き、結果は問題なし。
CTを拝見すると、左右の上顎洞底骨までの厚みは3mm程度でした。
骨造成の補助オペをしなくても、ギリギリいけそうな感じなので
シンプラントでインプラント埋入設計をしサージガイドを発注することにしました。
シンプラントはパソコンで埋入計画をするもので、
そこで計画した通りに埋入出来るよう、サージガイドを発注して
ガイドライン通りにインプラントを植立していくんです。
詳しくは下のリンクで確認して下さい。
(リアルな模型が出てきますので、注意してご覧ください)
シンプラントのHP(シンプラントとは)
シンプラントのHP(サージガイド)
*僕は今まで「シンプラント」だと思っていたのですが、
ソフトの正式名称は「シムプラント」だそうです。
シンプラントを使って埋入の設計を考えたのですが
この患者様の年齢を考慮し、インプラントの埋入本数は4本でいくことにしました。
埋入された4本のインプラントの上の部分に専用のバーを接続し、
そのバーの間に磁気アタッチメントをセット。
入れ歯の方にも磁石をセットしたものを作製し、
入れ歯の安定剤では考えられないような安定感を得られるように考え、
サージガイドを発注しておきました。
今日は、オペ日の直前に到着したサージガイドを使って
スウェーデン製アストラテックosseospeedTX直径4mm長さ11mmを4本埋入。
オペは何事もなく無事に終了致しました。
あとは、4か月後ぐらいに新しい入れ歯(磁石付)を作製していく予定です。