午後からの2症例目の患者様も40代の男性。
右上の5番6番7番部が欠損の方です。
右下4番から6番までしか歯がなかったため、上下の噛み合わせとしては6番部まであればバランスが取れます。
通常、インプラント埋入の際、6番部までの埋入がほとんどだと思います。
7番部(1番奥の歯、親知らずの手前)は噛み合わせの都合上、すりつぶすような動きをするので、インプラント体を横に揺らすような力の入り具合になります。
インプラントは上からの力には強いのですが、横に揺らすような動きには強くありませんので、7番部に埋入することはほとんどありません。
また、どんなに口を大きく開いて貰っても、7番部付近はかなり狭いので、インプラント埋入の器具が入りにくいというのもあります。
だから、7番部まで欠損の方の、過去のオペのブログを見て頂いても、患者様からのご希望がない限り、僕は大体6番部までしか埋入していないと思います。
折角埋入したインプラントを長く使って頂けるよう、途中で不具合が出て撤去しなくてもいいように、なるべく7番部には埋入していないのです。
と、話が横に反れましたので、戻します。
この患者様の場合も上記の点を踏まえ、残存歯との噛み合わせを考え、右上5番6番に2本埋入を考えました。
CTで確認し、5番に直径4mm長さ10mm、6番部上顎洞底まで8mmくらいだったので、直径4mm長さ8mmのマイティスアローインプラントを選択。
40代の男性ですし、骨状態も良いようでしたので、補助オペも鎮静もなし。
手早く2本を埋入し、何事もなく無事に終了致しました。
こういうスムーズなオペだと、1日に2症例あっても疲れませんね。