今日の患者様は40代の男性。
左上の奥歯が残根状態だったので、4か月ほど前に抜歯した方です。
歯茎を剥離すると抜歯窩は綺麗で正常な状態になっていたのですが、
触った感じではとても軟らかかったので、ドリリングで直径3.5mmまで穴を開けると
骨がスカスカの状態になるような感じでした。
術前に確認したCT画像では、上顎洞底の垂直距離が5mm程度しかなかったので、
オステオトーム法を用い、ドリリング窩を形成することにしました。
オステオトームとは、細い器具をトンカチで叩くようなイメージです。
実際に追打してみると、器具が簡単に入って窩を開けることが出来ました。
結局、ドリルを一切使用せず、オステオトームだけでソケットリフトして
マイティスアローの直径4mm長さ8mmのインプラントを埋入。
オペ自体は無事に終了しました。
あとは、骨が作られ、インプラントとのひっつきを待つだけです。
経過を十分に観察していきたいと思います。