今日の患者様は50代の男性。
他の歯科医院で根っこの治療をされていたのですが、予後が悪く
3か月前に当院で右上4番を抜歯致しました。
通常は、抜歯窩(抜歯をした後の傷口のこと)がふさがり、自然に骨が出来るのを半年ほど待ちます。
この患者様の場合、CTで確認したところ、骨幅や骨の高さは十分にあり、3か月しか経過していない抜歯窩の部位に骨も出来ているようでした。
オペを開始し、歯茎を剥離してみたところ、骨は普通の状態と言えるところまで出来ていました。
「もし、骨が完全に出来上がっていなかったら、骨補填材が必要かな?」と思っていたのですが、事前の心配が不要なくらいに骨が出来ていたんですよ。
骨が出来ていたおかげで補助オペも不要です。
スウェーデン製アストラテックosseospeedTXの直径4.0mm長さ9mmを1本埋入しました。
この患者様は鎮静も不要で、とてもスムーズにオペは無事に終了しました。
50代という年齢がよかったのか、男性だったからなのか、
それとも、この患者様だったからなのか・・・
骨の出来上がり方は本当に人それぞれですが、骨が健康だということは、とても重要です。
ある程度の年齢になってきたら、骨粗しょう症などに気を付けるようにしないといけませんね。