今日は(実際は昨日)通常ならインプラントとして使用しないインプラントを使ったオペでした。
下顎前歯の喪失部位に、MDI ミニインプラント直径2.1mm長さ10mmを1本埋入しました。
このMDIミニインプラントは、通常は矯正時や暫間インプラントとして使用したり
下顎前歯部に2本埋入してオーバーデンチャー(入れ歯)のアタッチメントとして使用するものです。
今日の患者様のケースでは、歯牙と歯牙の空隙が4.5mmほどしかありませんでした。
通常、上の前歯に比べて、下の前歯は小さいのですが
この患者様のケースはかなり小さい部類に入ります。
(特殊なケースと言うほどではありませんが)
もし、通常のインプラントの中で最細の直径3mmのインプラントを埋入すると
歯牙とインプラント間が0.7mmしか取れないことにより、歯間乳頭が立ち上がらないのでは?
と思ったので、ミニインプラントで代用することにしました。
直径2.1mmのミニインプラントならインプラントの両側に1.2mmずつ空間が取れる計算になります。
勿論、これだけ細いインプラントですから、破損の可能性も考慮しながら
これから予後の経過観察をしていく予定です。