ここのところ、オペや診療カテゴリーのblogをUPしていなかったことを反省しております。
以前もblogに書きましたが、スムーズにいくオペは中々書くことがなくて・・・。
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10/9(今日のオペと言いながら、実際は昨日)のオペは、事前準備に時間をかけたオペでした。
SimPlant®(シムプラント)と言うインプラント術前3Dシミュレーションソフトを使い
患者様の口腔内の状態をPC上に再現し、色々な種類のインプラントメーカーの植立を試しました。
昔(と言っても少し前)は、レントゲン写真しかなく
患者様の歯や骨の状態を平面的にしか把握出来ない状況の中での診断。
平面写真を頭の中で立体に置き換えるのは歯科医師の経験と勘のみという、
「ベテラン歯科医しかオペ出来ないの?」状態だったわけです。
ところが、シンプラントというソフトが開発されてからは
PCの中で患者様の歯や骨の状態を立体的に診ることが出来、
患者様の口腔内の正確な把握も可能な上に、オペのシュミレーションも出来ます。
色んなメーカーのインプラントをPCの画面上で試してみて
その患者様に一番合うインプラントを見つけることが出来るんです。
勿論、ゴッドハンド(神の手)と呼ばれるような、高名なベテラン歯科医なら
経験と勘だけで、十分なのかもしれません。
でも、僕は神でもなく、神の手も持ち合わせていませんし
利益率の高いインプラントを患者様に押し付けるような儲け主義じゃないので
シンプラントを使い、患者様に一番合うものをお勧め出来るようにしてる訳です。
で、「これだ!」と確診(確信でも可)したら、シンプラントのシュミレーションを患者様にお見せしたりしながら
オペ当日の流れやインプラントの種類を説明したりするんです。
画像を動かしたりしながら説明した方が、患者様にも分かりやすいと思うんですよね。
昨日の患者様はサージガイドを発注してあったので
サージガイドを使用し、Astra(スウェーデン製)のOsseoSpeed™の長さ6mm直径4mmを
予定通り、右上に1本埋入しました。
シンプラントで十分なシュミレーション、寸分の狂いもないサージガイドのおかげで
オペは無事に終了致しました。
今日は真面目に語ってみたかったので、オチはありません。
悪しからずご了承下さい(笑)